胸の高鳴りに、懸けてみる。
皆さん、こんにちは。マツザワです。今日は、集英社の2026年度採用サイトをじっくり眺めました。編集、デジタル展開、ブランド誌まで――「エンタメ」をつくる会社の採用サイトは、見せ方そのものがメッセージです。今回はウェブデザインの観点から、サイトの狙いと見どころ、そしてブログ読者向けに読みやすく要点をまとめていきます。
全体の第一印象 — 品のある情報設計
サイトは採用向けポータルとしての整理がされており、クローズアップ、人と仕事を知る、採用情報、会社紹介といった主要カテゴリがトップで分かりやすく並んでいます。採用に必要な情報(募集要項、FAQ、説明会情報など)に直接アクセスできる構造になっていて、目的達成(応募)を邪魔しない導線設計がされています。
ヒーロー/コピーの効き方
ファーストビューのコピー「胸の高鳴りに、懸けてみる。」は、感情に直接訴えかける良い例。エンタメ企業らしいワクワク感と、挑戦を促すトーンを同時に表現しています。採用サイトでは機能的な説明だけでなく、この「情緒的な訴求」が応募者のモチベーションを動かします。

ナビゲーションとコンテンツの階層化
トップから各特集(ジャンプ編集の仕事、新書編集、MANGA Plus など)へスムーズに遷移できるため、「企業理解→職種理解→応募」という求職者のジャーニーに沿った情報設計になっています。特に「人と仕事を知る」セクションで新入社員紹介や若手アンケートを目立たせている点は、社風を伝える面で効果的です。

ビジュアルとトーン
ビジュアルは写真とタイポグラフィで品よくまとめられ、過度に派手にならない落ち着きがある一方で、見せ方で“熱量”はしっかり表現されています。特集ごとに異なるトーンの導入ビジュアルを用いることで、編集部ごとの個性も伝わりやすくなっています。
CTAと応募導線
エントリー(Entry)への導線は明確で、ページ内のあらゆる場所からアクセスできるのが良い設計。採用を締め切った旨の告知(例:2026年度定期採用の募集は終了)もトップのニュースで明示されており、情報更新の運用がされている点が安心感につながります。
モバイルとレスポンシブ
主要なコンテンツが縦スクロールで読みやすく配置されており、スマホでも情報にたどり着きやすい構造です。採用サイトは多くの学生がスマホで閲覧するため、タップしやすいボタンサイズや読みやすい行間が採用されているのが好印象です。
アクセシビリティと情報の透明性
募集要項やFAQ、採用スケジュールなどのセクションが明確に用意されている点は評価できます。加えて、個人情報の取り扱いへのリンクが見える場所にあることは、求職者に対する配慮として重要です。
まとめ
集英社の採用サイトは、情報の整理、感情への訴求、現場感の伝達、そして応募導線の明確さがバランスよく成立していると感じました。特集記事やインタビューを読むだけでも、編集の仕事の面白さがじんわり伝わってくる構成です。採用サイトでここまで「読ませる力」があるのはさすがだなと感心しました。
次回も、皆さんと一緒に素敵なサイトを眺めていきたいと思います。
マツザワでした。
