No.026 株式会社Gaku リゾッテリア・ガク

甘さも、大人の嗜み。

皆さんこんにちは、マツザワです。
今回は、「夜パフェ」「缶ケーキ」「リゾット専門店」など、ユニークでありながら一貫した美意識を持つ食の事業を展開する株式会社GAKUの公式サイトを、ウェブデザインの視点から見ていきます。


1. 全体設計:多業態を束ねるシンプルなナビゲーション

株式会社GAKUは、パフェ・菓子・リゾット・居酒屋といった異なる業態のブランドを展開していますが、それぞれの情報を明快に整理したシングルドメイン型の構成となっています。

ヘッダーナビゲーションには「夜パフェ専門店」「OKASHI GAKU」「一鱗酒場」などが横並びに配置されており、訪問者が目的のブランドへスムーズに遷移できる構造です。
情報階層は浅く、ほとんどのコンテンツがトップページから2クリック以内でアクセス可能。ユーザビリティが高く、迷いにくい設計が特徴です。


2. 色彩設計:グレイッシュな基調で統一感と落ち着きを演出

背景色には暗めのグレーやブラックに近い中間色が用いられており、サイト全体に落ち着いた印象を与えています。
文字色や見出しには白やベージュなどの明度差を持つ色が使われており、視認性を保ちつつ視線の集中をコントロールしています。

ブランドごとに微妙に異なるカラートーンが用いられていますが、すべて彩度を抑えた配色で統一されており、企業全体としての一貫したビジュアルイメージが保たれています。

この配色は、「大人向けの商品」「素材や味にこだわった商品」を扱うブランドイメージと整合しています。


3. 写真・ビジュアルの扱い:商品を主役とした静的な演出

No.026 株式会社Gaku 歩道橋よりコルビュジェ

各ブランドページでは、メインビジュアルとして商品写真を画面幅いっぱいに大きく見せるレイアウトが採用されています。
構図やライティングは一定のルールに則っており、無背景またはシンプルな背景で、被写体そのもののディテールを際立たせる手法がとられています。

特に缶ケーキなどは断面の美しさや層の構成が明確に伝わるよう、照明とカメラアングルに工夫が見られます
背景のトーンと写真の彩度とのバランスも適切で、ユーザーが視線を迷わせることなく商品に注目できる設計です。


4. タイポグラフィと余白設計:情報の取捨選択と集中

No.026 株式会社Gaku 歩道橋よりコルビュジェ

書体はブランドごとに微調整されていますが、全体を通してゴシック体をベースとしたシンプルなフォントを使用。
商品説明文や店舗紹介など、情報量の多い部分も適度な字間・行間と広い余白によって、読みやすさが保たれています。

また、不要な情報を極力削ぎ落とした構成となっており、一画面あたりの情報密度が低く、視覚的な負担が少ないのが特徴です。これは、ビジュアルを中心に世界観を伝えるための意図的な演出と読み取れます。


5. ブランド全体の印象:多様な業態を一つのトーンで束ねる

異なるカテゴリの事業を展開していながら、トーンやトリートメントの共通化によって統一感を維持している点は特筆に値します。

・暗めの基調色+高品質な商品写真
・余白の多い静かなレイアウト
・「説明しすぎない」情報設計

これらの要素が、いずれのブランドページにも共通して存在しており、“GAKUらしさ”という抽象的な価値を視覚的に定着させる役割を果たしています。
企業全体としての世界観構築が、ウェブデザインにおいても丁寧に行われているといえるでしょう。


まとめ:静的・抑制的な設計によって、商品の質感を最大限に引き出す

株式会社GAKUの公式サイトは、視覚表現においては主張を抑え、情報密度を低く保つことで、商品の存在感を引き立てる設計がなされています。
これにより、訪問者が“ブランドの温度感”や“素材へのこだわり”を無意識に感じ取れるようになっています。

また、多角的な事業を展開しながらも、トーンの統一とUI設計によって迷いを生まない構成がなされており、複数ブランドを包括する企業サイトとしての完成度は高いと言えるでしょう。

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