加賀圀の空気を、画面越しに感じる。
こんにちは、マツザワです。
今回は、石川県・金沢市にある「尾張町商店街」の公式サイトをじっくり見てみました。
昔ながらの商家が軒を連ねるこの町は、城下町・金沢の歴史と文化を静かに伝えてくれる場所でもあります。
そんな尾張町の世界を、WEBサイトがどう表現しているのか。デザインの観点からご紹介してみたいと思います。
レトロだけじゃない、どこか洗練された“和”の佇まい
サイトを開いた瞬間、まず感じるのは柔らかいトーンの配色と、やさしいタイポグラフィ。
どこか懐かしい雰囲気をまといながらも、くすんだゴールドや墨色のあしらいが、程よくモダンな印象を添えています。
昔ながらの商店街…という言葉から想像する「ノスタルジック」なイメージを、そのままにしないのがこのサイトの魅力。
レトロと洗練のバランスが、非常にうまく取られていると感じました。
和紙のような背景と、うっすらと浮かぶ伝統柄
背景に注目してみると、細やかなテクスチャが入っていて、どことなく和紙のような質感が漂います。
ほんのりと描かれた麻の葉や七宝のような和柄が、視覚の奥にそっと語りかけてくるような演出になっていて、とても心地よい。
押しつけがましくないところが良くて、「あ、気づいたらそこにある」といった自然な存在感。
ビジュアルで語らず、空気感で伝える。そんな繊細な設計思想を感じます。
余白を生かした構成、ゆっくり読みたくなる導線
コンテンツの配置やスクロールのリズムも、急かすような感じがありません。
たとえば店舗紹介や歴史のパートでは、写真とテキストのバランスが整っていて、ひとつひとつの情報が落ち着いて読めます。
特に良いなと思ったのが、余白のとり方。
画面が詰まりすぎず、適度な呼吸ができるようになっているので、スマートフォンでも読みやすいです。
街の“顔”としての信頼感あるデザイン
ロゴやナビゲーションの構成、配色、各セクションのトーンがきちんと統一されていることで、地域の玄関口としての信頼感も十分にあります。
シンプルながらも必要な情報は整理されていて、観光客にも、地元の人にもきちんと届くように配慮された設計です。
おわりに
尾張町商店街の公式サイトは、視覚的な静けさと手触りのあるデザインが印象に残る、丁寧に作られたWEBサイトでした。
レトロな空気に包まれながらも、どこかモダンで、センスのよい和のエッセンスが随所に感じられます。
リアルな町並みと同じく、「派手さはなくても、じんわりと良いもの」がそこにある。そんなWEBサイトでした。
また一つ、好きな場所が増えました。
それではまた、次回のサイト探訪でお会いしましょう。
マツザワ