「自分らしさ」に出会える採用サイト
こんにちは、マツザワです。
今回は、東急エージェンシーの新卒採用サイト「リクルート2026」を取り上げます。
広告代理店の採用サイトというと、クリエイティブな演出やインパクト重視の構成が目立つものですが、このサイトは一味違いました。
サイト全体に宿る「漫画」という表現手法

まず特筆すべきは、漫画という表現を中心に据えた構成です。
人気イラストレーター・うえはらけいた氏による柔らかなタッチのイラストが、サイト全体に心地よい温度感を与えています。
トップページに掲げられた「キミという傑作を、育てよう。」というコピーも含めて、どこか読み手の背中をそっと押すような、優しい語り口が印象的です。
派手さや演出過多に頼るのではなく、「伝えるべきことを、丁寧に見せる」という意思が感じられました。
社員紹介は「読む」ものに

PEOPLEセクションでは、実在の社員にフォーカスした10本の漫画ストーリーを公開。
それぞれのキャリアの始まりや、悩み、転機を、ナレーションとセリフによって追体験できるようになっています。
テキストや動画では拾いきれない“行間”のような部分まで、漫画という媒体が自然に補完してくれており、
共感や理解を深めやすい構成になっている点が非常に印象的でした。
構成とUIはシンプルかつ直感的
グローバルナビゲーションは最小限。
「PEOPLE」「TALK」「WORKS」「TEAM」「Q&A」など、シンプルにカテゴライズされたセクションにより、閲覧者の導線が明確です。
スクロールにあわせて漫画が徐々に展開される仕組みや、吹き出しのアニメーションなども自然で、読み物としてのテンポ感も良好。
スマートフォンでも快適に閲覧でき、レスポンシブ対応の質も高いと感じました。
デザインとイラストの調和
サイト全体のトーンは白を基調とした落ち着いた配色ですが、うえはら氏のイラストによって、単調にならず“人の気配”が感じられるように工夫されています。
手描きの線やコマ割りの余白が活きており、サイトを訪れる人に「ちょっと立ち止まって読んでみよう」と思わせるデザインです。
採用活動において「どんな人が働いているのか」「どんな価値観を持っている会社なのか」という部分を、ビジュアル面から伝えられている点は、非常に高い表現力だと感じました。
おわりに:採用サイトの“もう一つの在り方”として
「リクルートサイトは情報を伝えるもの」という枠を超えて、“体験してもらう”採用サイトとして作り込まれているのが、今回のサイトの最大の魅力です。
華美な演出や派手なビジュアルで印象づけるのではなく、一人ひとりの社員のストーリーを丁寧に描き、それを訪問者に自然に届ける。
その姿勢は、東急エージェンシーという企業のカルチャーやスタンスをよく表しているように感じました。
採用広報に携わる方、UX設計に興味のある方、そして学生の皆さんにもおすすめしたい一例です。